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1955年産(昭和30年)のヴィンテージ作柄は、まずボルドーの赤は「標準を少し下回る」といえるレベル。赤の主要品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロの出来が、まさにこの評価そのものの結果となっているようです。特徴的なのは、赤ワインで大勢を占めるボルドーですが、辛口白ワインも多少生産されており、1955年産(昭和30年)のボルドーでは実は白ワイン用品種であるソーヴィニヨン・ブランが素晴らしく完熟した、秀逸な出来となったようです。ボルドーの歴史において、ビック・ヴィンテージの指針となるのは赤ワインのみですが、この年のボルドーは白ワイン(辛口)においては歴史に残る偉大なヴィンテージとなったのです。
同じ白ワインで、ソーテルヌ、バルサックで造られる甘口白ワイン(貴腐ワイン)も1955年は優良なブドウが育ちました。甘口デザートワインというエキス構成上、偉大な造り手のワインは今でも美味しく楽しめるでしょう。
ブルゴーニュの1955年産は、赤と白でブドウ生育に大きな差が産まれました。赤のピノ・ノワールは標準から標準以下、しかし、逆に白のシャルドネは秀逸なブドウが育ち、偉大な白ワインが多く誕生したようです。
とはいえ、1955年に収穫されたシャルドネ種のワインが、半世紀以上もの熟成に耐えられることもなく、今となっては市場に固体は無いでしょうし、あったとしても『飲む』価値はありません。コレクションとして所有する以外の魅力は既にないでしょう。
ローヌ、ロワールの1955年製ワインは、「少し悪い」評価が下せる出来で、アぺラシオンの特性からも今となってはどのワインも酸化しているでしょう。(ロワールで一部造られる甘口デザートワインは除いて。)
フランスワイン産地でも北東部に位置するアルザスは、この年1955は良好な生育に成功したようです。特に甘口のリースリングや、同じく甘口のゲヴュルツトラミネールなどは、偉大な造り手の物は今でも美味しく飲めるかもしれません。
ただし、ヴィンテージの評価は各機関によって評価がマチマチです。特に1955年当時の情報は信頼性が高いといえるものではありません。正確な調査・情報を収集するには、技術的にも時代背景的にも大変難しい時代だったのです。
またヴィンテージチャートとは、あくまでも各産地におけるブドウ作柄評価をチャート化したものです。その収穫されたブドウを原料とし、各生産者が最終的に造り出すワインの出来とは随分と乖離していることも珍しくありません。
良質なブドウでも、人の技術が劣れば低品質なワインとなり、出来の悪いブドウでも、匠の技により見事なワインが産まれます。
最終的に完成されたワインの評価は、各生産者やキュヴェの違いはもちろん、飲むタイミング(熟成期間)によりヴィンテージチャートとはまったく異なった評価となるのです。
1955年物ともなれば、既に相当な年数の熟成を経ているわけで、スティル・ワイン(通常の製法で造られる一般的なワイン)では品質上既に酸化している可能性が高く、一部の偉大なワインでない限りおいしく飲むことは出来ないでしょう。また、仮にまだ飲み頃を保っているような超大作級のワインであれば、十数万から数十万円と大変高額になるはずです。
古い1955年製のワインともなれば、生まれ年のワインをプレゼントとして贈られるニーズが大変高いのですが、それならば品質劣化に強く、元々長期熟成を考慮して造られる甘口ワイン(リヴザルト、バニュルス、貴腐など)を選択されるのが間違いないと思います。
1955年の降水量 | 375mm(平年の97%) |
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1955年の積算温度 | 3247(平年の102%) |
30℃以上の日数 | 19日 |
収穫日 | 9/28~10/10日頃まで |
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