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1951年産のワイン・ヴィンテージ(昭和26年)は、魔の収穫年、歴史に残る劣悪なブドウ作柄といわれています。
1951年、和暦というところの昭和26年の劣悪さは、各ブドウ産地レベルの問題ではなく、フランスのワイン産地全域においていえます。基本的には「雨が多い」「日照不足」「気温が低い」という状況が春から収穫期まで続いたようで、稀に見るバッド・ヴィンテージとなりました。
それゆえ特筆すべき情報に乏しく、また1951年とかなり古いお話しとなり、詳細情報は皆無に近いといえますが、可能な限り独自に調査した内容を以下にまとめております。
厳しく残念な1951年において、他の産地と相対的な比較をすればもっとも良かったのが、ローヌ、アルザスとボルドーの赤ワインです。しかし逆に、同じボルドーでも白(ソーヴィニヨン・ブランの辛口と甘口貴腐ワインともに)は、フランス全土においてもっとも残念な作柄状況となっています。
長期熟成に耐えるといわれる貴腐ワインでも、1951年物はさすがに手を出さない方が賢明でしょう。
1951年産のワイン・ヴィンテージ概観は、ボルドーと双璧を成すブルゴーニュも厳しいものとなり、どちらかというと赤のピノ・ノワールは白のシャルドネより少しはマシだったようです。特に白のシャルドネに関しては、ボルドーの白ワインと同じくフランス全土でも最低評価のヴィンテージになります。
ローヌ、アルザスは上記した通り、この1951年産の中ではもっとも成功した産地といえますが、それでも100点満点でいうところの40点レベル。(最も高評価でこの数値なので、どれほど最悪な生育状況だったのかはお察しいただけると思います)。
ロワールは更に悪く赤点ラインといえるでしょう。
このように1951年製は、フランスワインにとって散々なヴィンテージです。もう個体も市場に残っていることは無いでしょうが、仮に残っていても飲み物としての価値はゼロに等しく、オールドワインの年代をただただ数多く揃えたいというコレクターにしか魅力はありません。
ただし、ヴィンテージチャートは各機関によって評価にバラツキがあるもので、特に1951年当時(和暦:昭和26年)の古い時代の情報は信頼性が高いといえるものではありません。正確な調査・情報を収集するには、技術的にも時代背景的にも大変難しい時代だったのです。
またヴィンテージチャートとは、あくまでも各産地におけるブドウ作柄評価をチャート化したものです。その収穫されたブドウを原料とし、各生産者が各々の技術にて造り出す"ワイン"の出来とは大きく乖離していることも特段珍しいことではありません。
優れた品質を持つ見事なブドウでも、造り手の技術が劣れば低品質なワインとなり、出来の悪いブドウでも、匠の技により見事なワインが産まれます。
最終的に完成されたワインの評価は、各生産者やキュヴェの違いはもちろん、飲むタイミング(熟成期間)によりヴィンテージチャートとはまったく異なった評価となるのです。
1951ヴィンテージでまともに飲めるワインを選択するなら、酒精強化ワインとなるリヴザルトもしくはバニュルスしかないと思います。残念ながら1951年製のスティル・ワインは、すでに美味しさを愉しめる品質ではないでしょう。生まれ年ワインをプレゼントにお考えの場合は、デザートワインであるリヴザルトかバニュルスをお勧めいたします。
1951年の降水量 | 443mm(平年の115%) |
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1951年の積算温度 | 3052(平年の96%) |
30℃以上の日数 | 16日 |
収穫日 | 9/13~23日頃まで |
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